骨補填材は使用しないで、ソケットリフトを

患者様は名古屋在住の30代女性。
右上顎第一大臼歯を抜歯されてしばらく過ごされていたそうですが、やはり咬みにくいということで、インプラント治療を希望されて来院されました。
レントゲン、CTを撮影してみると、骨幅は十分ですが、高さが6~7mmとやや不足していました。
そこで、ソケットリフトという少量の骨造成を併用する必要があると説明し、ご納得いただけましたので、本日ソケットリフトとインプラント埋入手術を行いました。
骨補填材は使用せず、上顎洞粘膜を挙上するとともに、患者様ご自身の骨を上方に押し上げる術式で、ソケットリフトを行っております。
下の写真、下段右が手術後のCTです。
上顎洞粘膜が、インプラント先端で押し上げられているのが分かります。

ワイドインプラントで、より低侵襲な骨造成を

患者様は名古屋在住の30代男性。
右上顎の第一大臼歯を抜歯して数か月が経過し、インプラント治療を希望されて、かかりつけ歯科医に相談したところ、骨が薄くて困難と言われたそうです。
ブリッジにするために歯を削りたくないとのことで、インターネットで検索されて、当院を受診されました。
レントゲン写真だけ見ると、まずまずの骨量に見えましたが、CTを撮影してみると、4~5mmほどの高さしかありませんでした。
簡単な骨造成を行えば、インプラント埋入は可能でした。
従来の人工骨を填入する方法でも、もちろん良かったのですが、骨幅は十分でしたので、直径の大きなインプラントを用いて、患者様ご自身の骨のみを利用して骨量を増大するという、よりシンプルな手術方法を提案させていただきました。
それで了承していただけましたので、本日、直径6mm、長さ7mmのインプラント体の埋入術を行いました。
下の写真、中段が手術前のCT、下段が手術後のCTです。

総義歯の方は6~8本のインプラント埋入で、固定式の歯を回復

患者様は名古屋在住の50代男性。
最近になって入れ歯が不調になったので相談においでになりました。
入れ歯はもうやめて、インプラント治療を希望されての来院でした。
まだ50代前半の方なのですが、下顎は総義歯、上顎も残せる歯は、わずかしかありません。
上顎はまだなんとか咬めるとのことでしたので、まずは下顎を先に治療することとなりました。
下顎は12歯の歯を回復することを目指して、6~8本のインプラント埋入を行う予定です。

少量の骨造成なら、患者様ご自身の骨のみで

患者様は名古屋在住の30代女性。
矯正治療が終了に近づき、歯のない上顎右側の臼歯部に、インプラント治療をしたいとのことで、相談においでになりました。
レントゲン写真だと、骨の高さはありそうなのですが(下の写真上段)、CTを撮影してみると、やや骨量は不足しています(下の写真下段左)。
骨造成は少量のみ必要でしたので、人工骨を使用せず、患者様ご自身の骨を上方へ押し上げながら、インプラント体を埋入する方法で手術を行いました。
上顎の左側臼歯部は、後日手術予定です。

骨の薄い前歯は、必要に応じて骨造成で

患者様は名古屋在住の40代女性。
右上顎の犬歯が先天性の欠損のため、乳歯が残っていたのですが、その乳歯がとうとう抜けてしまったそうです。
この部位のインプラント治療を希望されて別の歯科医院に相談に行かれたのですが、骨が薄いので、インプラントではなくて、ブリッジを勧められたそうです。
両隣の歯を大きく削られたくないとのことで、なんとかインプラント治療ができないかと、相談においでになりました。
CTを撮影してみると、確かに骨幅がやや狭く、湾曲しているために、良好な方向へのインプラント埋入は困難でした(下の写真下段左)。
そこで、外側に人工骨で骨造成する方法を提案させていただき、了承いただけましたので、本日、同部にインプラント埋入をすると同時に、外側に、人工骨を補填して手術を行いました。
下の写真下段右が手術後のCTです。
インプラントの外側に、白く写る人工骨が認められます。

前歯は、まったく不可能でなければ、即時埋入を選択

患者様は名古屋在住の50代女性。
上顎左の前歯が以前から腫脹、排膿を繰り返すのとのことで、相談においでになりました。
レントゲン、CTを撮影してみると、歯根の先の骨が吸収されていて、おそらく膿がたまっている状態と思われました。
可能であれば、外科的に膿の部位を切除して、歯を残したいのですが、骨の吸収が大きく、かなり歯が揺れてしまっている状態でした。
このまま保存を試みるよりも、抜歯して、インプラント治療を行う方が、安定した状態が得られると判断し、説明をしました。
インプラントで同意いただけましたので、治療方法を検討し、膿を持った状態で、状況はあまり良くはありませんでしたが、前歯でしたので、できるだけ治療期間を短縮するようにと、抜歯即時インプラント埋入としました。
下の写真、左が手術前のCTです。矢印部分は骨が吸収されて、黒く抜けています。
右が手術後のCTです。抜歯した部位にインプラントが埋入され、骨が吸収されていたところには、骨補填材が填入されています。

太い径のインプラントで、薄い骨でも骨造成なしで

患者様は名古屋在住の40代男性。
右上顎の第二大臼歯が抜けて、数年放置されていたのですが、右下顎の第一大臼歯の治療を機に、インプラント治療をと考え、インプラント治療を希望されたのですが、骨がないので、無理と言われたそうです。
そこで、何とかならないかと、お知り合いの方に当院を紹介されて来院されました。
レントゲン写真、CTを撮影してみると、骨は3mmほどしかありませんでした。
通常なら、サイナスリフトという骨造成術の適応だと考えますが、サイナスリフトはやはり大規模な骨造成術となります。
以前にもご紹介しましたが、直径の大きなサイズのインプラント、エクストラワイドインプラントを使うことによって、大規模な骨造成を回避できるようになってきましたので、今回も、これを使用することでご了承いただけました。
本日、同部に直径6mm、長さ7mmのエクストラワイドインプラントの埋入を行いました。
人工骨は使用せず、患者様ご自身の骨をインプラント周囲に取り込んで、インプラントを固定しています。
下の写真、下段右の写真が、手術後のCTです。

上顎前歯は、見た目の良さを重視して手術方法を工夫します

患者様は名古屋在住の50代女性。
以前、別の歯で抜歯即時インプラント埋入を行ってご紹介した患者様です。
先日、右上顎の前から2番目の歯が、歯根破折を起こしてしまい、差し歯がはずれてきました。
この歯もインプラント治療を希望されましたので、今回も抜歯即時インプラント埋入を行い、さらに、歯根の一部を残して外側の歯槽骨の吸収を防ぐという新しいテクニック、ルートメンブレンテクニックで手術をさせていただきました。
これによって、抜歯後に歯肉が大きく陥凹してしまうことを防いで、見た目の良い歯が作れます。
下の写真右が手術後のCTです。矢印部分に白く見えるのが、残した歯根の一部です。

前歯は、できれば抜歯即時インプラント埋入で

患者様は名古屋在住の30代男性。
左上顎前歯が破折してしまい、保存は不可能と言われたため、インプラント治療を希望して相談においでになりました。
インターネットで色々お調べになって、抜歯と同時にインプラントを埋入する、抜歯即時インプラント埋入術を希望されて、当院を選んでいただけたそうです。
歯を含め、周囲の骨や歯肉の状態に問題ありませんでしたので、ご希望どおり、本日、抜歯即時インプラント埋入術を行いました。
下の写真下段左が、手術前のCT、右が手術後のCTです。
予定どおりの位置に、インプラントが埋入されています。

やはり必要な場合はサイナスリフトで骨造成

患者様は名古屋在住の60代女性。
右上顎第二小臼歯が破折しているといわれ、右上顎臼歯のインプラント治療を希望されて来院されました。
右上顎第二小臼歯の差し歯が、歯根破折のため外れていました。
その後方の歯がない部位もインプラントを入れたいとのことでした。
レントゲン、CTを撮影してみると、後方の第一大臼歯部は、骨が非常に薄く、通常のインプラント埋入はできませんでした(下の写真2段目左右が手術前のCT)。
そこで、まずサイナスリフトという骨造成術で、大きく骨を増やし、骨ができたら、第一大臼歯部のインプラント埋入と同時に、第二小臼歯の抜歯即時埋入を行う計画としました。
サイナスリフト後6か月が経過し、下の写真3段目左右のように、CTにて、骨造成がうまくいっていることが確認できましたので、本日、第一大臼歯部のインプラント埋入と同時に、第二小臼歯の抜歯即時埋入を施行しました。