選ばれる理由
インプラントを長期安定させるための歯肉について
インプラントを長期にわたって安定した、良好な状態で維持するためには、インプラント周囲はもちろん、残った他の歯も含め、口腔内全体の清掃、メンテナンスを適切に行っていくことが重要です。衛生士による口腔内清掃はもちろん、患者様ご自身の毎日のブラッシングが不可欠です。
そのために、インプラント周囲の歯肉を、清掃、ブラッシングをしやすい状態にすること、インプラント周囲に汚れや細菌を侵入しにくい状態にすることが必要と考えており、インプラントを囲む歯肉を、適切な状態にするために必要な処置も、当院では行います。
インプラントを良好な状態に保つ歯肉にするための方法について詳しく
インプラント治療は、手術をしてインプラント体を顎骨の中に埋め込み、上部構造という咬む部分を装着したら終了ではありせん。そこから、できるだけ長期にわたって安定した、良好な状態を維持できてはじめて成功といえます。
そのために、インプラント周囲はもちろん、残った他の歯も含め、口腔内全体の清掃、メンテナンスを適切に行っていくことが不可欠です。
これには、インプラント周囲の歯肉を、清掃、ブラッシングをしやすい状態にすること、インプラント周囲に汚れや細菌を侵入しにくい状態にすることが必要です。
具体的には、インプラントを囲む歯肉を、固い、動かない歯肉にしてやることです。
頬の内側の粘膜のように引っ張ると伸びて、動いてしまうのではなくて、引っ張っても動かない、そして厚みをもった歯肉が必要です(ただし、必ずしも必要でないという考えの歯科医もいます)。
特に下顎の臼歯部で、歯が抜けた後に顎の骨の吸収とともに、頬の側の動く粘膜が内側に押し寄せて、固い歯肉が狭くなってしまうことが多くあります。
また、上顎の前歯部でも、歯が抜けた後に、外側の(唇側の)顎骨が吸収されてしまうために、歯肉が凹んだ状態になってしまい、歯肉に厚みを持たせることが必要になることが多くあります。
そのために、必要に応じて、
狭くなってしまった固い歯肉の幅を、インプラントの直径よりもひと回り大きく拡げる手術を行ったり、薄くなってしまった歯肉の厚みを増加させる手術を行います。
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固い、動かない歯肉の幅を拡げる手術として、主に以下の二つの方法を用います。
1) 動く歯肉(可動粘膜)を切開し、外側(頬の方)へ移動させて縫合、固定し、固い、動かない歯肉が切開した部位に張ってくるのを待つ方法(付着歯肉根尖側移動術と呼んでいます)。
2) 上顎の内側(口蓋側)の固い歯肉を採取して、移植する方法(遊離歯肉移動術と呼んでいます)。
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歯肉の厚みを増加させるためには、上顎の歯肉の厚い部位の、表面から少し深い部分(骨に近い部分)の組織(結合組織)を採取して、インプラント周囲の薄い歯肉の部位に移植する手術(結合組織移植術)を行います。
当院では、これらの手術を、必要な場合に、適切な時期に行っています。
費用は3~10万円(税込3万3000円~11万円)です。
【 付着歯肉根尖側移動術、遊離歯肉移動術、結合組織移植術のリスクと副作用 】
患者様ご自身の組織を採取、使用しますので、拒絶反応、アレルギー反応の心配はありません。
付着歯肉根尖側移動術、遊離歯肉移動術、結合組織移植術は外科治療のため、腫れ、痛みが出る可能性があります。
細菌に感染してしまうと、失敗になってしまうことがあります。当院では滅菌操作を徹底して感染リスクを抑えます。
治療終了後は、インプラント周囲炎にならないために、通常の歯と同じように丁寧なブラッシングや定期メンテナンスが必要です。