上顎第一大臼歯、ワイドショートインプラント症例
以前上顎前歯のインプラント治療をされた患者様ですが、今度は右上顎第一大臼歯の歯根破折を起こし、抜歯となりました。
同部もインプラント治療を希望されましたので、抜歯後、5か月ほど治癒を待って、CTを撮影したところ、骨の厚みが薄いところで3mmほどでした。
通常なら、ソケットリフトか、場合によってはサイナスリフトという、人工骨を使って骨造成を行うところです。
そこで今回は、ワイドショートインプラントを使用することで、人工骨も使用せず、既存の骨を少し上顎洞に持ち上げてインプラントを埋入する方法としました。
骨造成を併用する方法にくらべて、手術はかなり軽度なものとなり、患者様の負担を軽減できました。
下の写真、2段目が手術前のCT、3段目が手術後のCTです。
【 費用と期間 】
インプラント治療は自由診療です。
インプラント埋入手術の費用が1本分で15万円(税込16万5,000円)、被せものがオールセラミック1歯分で20万円(税込22万)、合計35万円(税込38万5,000円)でした。初診から約4か月かかりました。
【 リスクと副作用 】
ワイドショートインプラントはメガジェンジャパン社(https://megagen.jp)の製品で、直径6mm、7mm、8mmのインプラントが日本で承認されており、その製品を使用しております。
インプラント埋入手術は外科治療のため、腫れ、痛みが出る可能性があります。
細菌に感染してしまうと、失敗になってしまうことがあります。当院では滅菌操作を徹底して感染リスクを抑えます。
治療終了後は、インプラント周囲炎にならないために、通常の歯と同じように丁寧なブラッシングや定期メンテナンスが必要です。