上顎臼歯3本ワイドショートインプラント症例
右上顎のインプラント治療を希望されて、他院に行かれたのですが、骨が薄いので、サイナスリフトという骨造成手術が必要なのですが、手術部位に動脈が通っていて、リスクが高いので手術ができないと説明されたそうです。
それでも何とかしたいとのことで、お知り合いのご紹介で、当院に相談においでになりました。
レントゲン、CTで見ると、確かに骨が薄く、第一大臼歯部位では、1~2mm程度でした。
通常ならサイナスリフトの適応ですが、骨を削る位置に動脈と思われる血管が、CT上で認められます(下の写真2段目の黄色矢印)。
手術の際の出血が懸念されますので、サイナスリフトは避けたいところです。
そこで、サイナスリフトを回避して、インプラント治療を成功させるために、薄い骨でもインプラントを固定できる、ワイドショートインプラントでの治療を提案しました。
ご了承いただけましたので、本日、3本のワイド径のインプラント埋入術を行いました。
下の写真、3段目が手術後のCTです。