サイナスリフトが必要かと思われる症例でも、ワイドショートインプラントで対応

患者様は名古屋在住の40代男性。
右上顎第一大臼歯が歯根破折を起こしてしまい、抜歯が必要でした。
抜歯する時点で、周囲の骨が大きく吸収されてしまっているので(下の写真1段目、2段目)、抜歯して、骨の再生を待ち、必要であれば骨造成を行う予定として、まずは抜歯しました。
抜歯後5か月待って、CTを撮影したのですが、下の写真3段目のように、骨は薄いままで、一番薄い部分で2~3mm程度しかありませんでした。
従来なら、ソケットリフトまたはサイナスリフトという骨造成術の適応なのですが、今回は、これをワイドショートインプラントを用いることで、骨造成をせずに治療することとしました。
人工骨を使用せず、直径6mm、長さ7mmインプラントが、かなり良好な固定状態で埋入できています(下の写真4段目)。

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